クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「え!? あ…」
里帆があたふたしている。
「ああ。里帆だ。今度またゆっくり紹介する」
信号も変わって車が進み出す。
「ははは! そうだな! それじゃ!」
大地はそう言って先に前進して行った。
「びっくりしたぁ。友達?」
里帆が窓を閉めて俺を見る。
「ああ。藤堂 大地(とうどうだいち)ってんだ。いつも俺の髪切ってくれてる奴。高校の同級生なんだよ」
「そうなんだ! ワンちゃん可愛かったね!」
「そうだな」
「サラサラヘアだったよ!」
里帆はジェスチャーを交えながら身振り手振り興奮している。
「奥さんも美容師だし、なんか納得じゃないか?」
「あ、結婚してるんだ!」
「ああ。ちなみに大地は大手化粧品メーカーTODOの次男坊」
「ええ!?」
「んで奥さんとこは大手ゼネコンの神楽コーポレーションな。確か今は親父さんが副会長で、兄貴が副社長してたはず」
「ええー!? なんか、皆んな凄いね!」