クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「なんで?」
「え、あ、あの…、いや、の、喉乾いたでしょ?」
俺はドリンクホルダーに置いてあったアイスコーヒーをわざと口にする。
げ、という顔をして里帆は俺を見る。
コイツはもろに感情が顔に出る。
「大丈夫」
さて、里帆はどう出てくる?
目が泳いでいて面白い。
「んじゃ、お、お腹空かない?」
「昼飯食ってから三時間も経ってないけど」
今度はフガっと口を開けている。
そして次に何を言おうか眉間にシワを寄せながら、うーん、うーんと考えている。
「あ、あの…」
「ん?」
「まだ、一緒にいたいです…」
ようやくもじもじしながら素直になった里帆が
爆発的にどちゃくそ可愛い。
「なら俺ん家行くぞ」
俺はそう言うと返事も待たずに車を発進させる。
一緒にいたくて燻っていたのは俺の方なのに。
俺も欲しがりだよな本当に。