クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「ねぇ!」

私は健司に話しかける。

「んだよ!」

「何だよじゃないでしょ! 何であんたが飛鳥の隣りなのよ!」

「っるせーな。いーだろ別に。お前いっつも飛鳥さん独り占めしてんだろ?」

「ククククッ」

飛鳥はそんな私たちの会話を聞いて笑っている。

「知佳もなんとか言ってよ!」

「はぁー無理無理。健司、飛鳥さんの大ファンだもん」

いや、それはそうだけど…

「もうね、俺、尊敬しかないっすわ。完敗、完敗。なんでもスマートでかっこよすぎて俺、飛鳥さんに惚れたかも」

「んな!? やめてよ!」

私は思いっきり健司の耳を引っ張ってやる。

「いてててて! 嘘だよ! ったく乱暴な女だなお前は」

そう言ってまた飛鳥にベラベラ話しかける。

「諦めな、里帆。健司ね、こっちに来る前からもう気持ちに整理つけて来たんだから」

知佳がヒソっと私に耳打ちする。
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