クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「え?」
「だから会いに来たのよ。ちゃんと諦めたって直接顔見て伝えたくて。もちろん飛鳥さんにもね」
健司…
「知佳は、その…前から健司が…。知ってたの?」
「当たり前じゃない! 知らないのなんてあんたぐらいよ」
私はガイーンと口を大きく開け放ち顎が外れたみたいになる。
「なんで誰も教えてくれなかったのよ!」
「教えたところであんた、気変わる?」
確かに。
申し訳ないが健司には1ミリも異性として見ることはなかっただろうな。
兄妹がいないからわからないけど、それに近いかもしれない。
「無理だな」
「でしょ?」
健司は助手席で相変わらず飛鳥に話しかけていて、勝手に盛り上がっている。
なんか車のBluetoothに携帯を繋げてノリノリの音楽までかけやがって。
「ははは! リズム感がゼロ!」
動きと曲のリズムが合ってなくて調子狂うわ。