クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい


先生って、何気にスタイルいいよね。

なんて思いながら私も階段を登る。

ポケットに手を突っ込んで換気扇の下でタバコを吸う先生。

「あれ? 部屋が散らかってない!」

「校正前しかああはならない」

あ、そういう事?

「中村さん。これ」

そう言って封筒を渡される。

中村さんって…
むず痒い。
初めて名前を呼ばれた。

とりあえず受け取り中を見れば、一万円札が五枚も入っていた。

もしかして料理した時の食材費?

「ちょ、こんなに受け取れません!」

「無理」

「先生!」

「材料費、手間賃、掃除もしてもらった。それでも足りないくらいだ」

「いやいやいやいや、勝手にした事ですから!」

「いいから。受け取れ」
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