クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい


「そうだな。映画もとても良かった。見事に再現されてて正直驚いたよ」

「「ありがとうございます!」」

二人は今日一番の笑顔を見せた。

「演技してて思ったんですけど、飛鳥さんはやっぱり天才ですね。あんな作品を書けるなんて俺本当にリスペクトしてます」

「私もです。つい役に入り込んでしまって、しばらく私役が抜けなくて。でも本当にそのくらい物語が凄かったです。ありがとうございました」

やっぱり二人は役者なんだなと改めて思った。

「俺、本気で背中にあの役の通り刺青もいれようかと思ったくらいですよ。梓にそれは止められたんですけどね、ははは」

確かに、流星さんが演じた役の男性は背中に厳つい和彫りがされていた。

「ククっ、確かにやめて正解だな」

飛鳥も笑いながら答える。

「それじゃ、俺たちはここで」

「ああ。それじゃ」

流星さんと飛鳥は互いに挨拶を交わし、私たちは車に乗ってその場を後にした。
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