クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「先生、好きです」
信号待ちでキッとブレーキが強く踏まれ、急に止まる車。
ちがーーーーう!
先生、元気でしたか?
って聞こうとしてたのに!
好き過ぎて、本当の事を言ってしまった!
頭が弱いにも程がある。
瓶底眼鏡の奥の目が少し開いて私を見る先生。
眼鏡が反射してよく見えないけど。
暗いし。
「か? 運転! 運転するの!」
かなり無理のある誤魔化し方をする。
すると先生はまた何も言わずに前を向いた。
「ああ」
それだけ言って。
ふぅ。
なんとか切り抜けられたようだ。
「そんな足で帰れるのか?」
「大丈夫です! ロッカーに換えのストッキングありますし! 今なら誰もいないと思いますので!」