パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
懐かしいことを思い出しながら、視線を元に戻す。戦闘機の撮影を終えたらしい大雅が、由芽さんと見つめ合っていた。
ふたりがお付き合いをはじめて、もう四年が経つ。私以外誰にも秘密ながら、こんなに長い間想い合っている彼らを見ていると、私まで幸せな気持ちになる。
恋をした相手に想われたら、どんなに幸せになれるのだろう。ふと、考えた。
二十五歳になった今も、私は男性とお付き合いをしたことがない。
『千愛里は帆風鉄工のために生きるんだ』
父に、そう言われて生きてきたからだ。
父の会社のために、私は父の選んだ人と結婚する。そして、結婚したあかつきには、帆風鉄工に身を置くという約束で、今の仕事にもつかせてもらっているのだ。
『あなた、もう千愛里を解放してあげて。せめて、私があなたと結婚した二十六歳になったら――』
二年前、突然病に倒れた母が私と父にそう告げた。母はそのまま帰らぬ人となり、父は母の意見を受け入れてくれた。
二十六歳になったら、私は自由に生きられるらしい。
それでも、誰ともお付き合いをしたことがないのは、いずれ決められた相手と結婚すると思っていたからだ。
ふたりがお付き合いをはじめて、もう四年が経つ。私以外誰にも秘密ながら、こんなに長い間想い合っている彼らを見ていると、私まで幸せな気持ちになる。
恋をした相手に想われたら、どんなに幸せになれるのだろう。ふと、考えた。
二十五歳になった今も、私は男性とお付き合いをしたことがない。
『千愛里は帆風鉄工のために生きるんだ』
父に、そう言われて生きてきたからだ。
父の会社のために、私は父の選んだ人と結婚する。そして、結婚したあかつきには、帆風鉄工に身を置くという約束で、今の仕事にもつかせてもらっているのだ。
『あなた、もう千愛里を解放してあげて。せめて、私があなたと結婚した二十六歳になったら――』
二年前、突然病に倒れた母が私と父にそう告げた。母はそのまま帰らぬ人となり、父は母の意見を受け入れてくれた。
二十六歳になったら、私は自由に生きられるらしい。
それでも、誰ともお付き合いをしたことがないのは、いずれ決められた相手と結婚すると思っていたからだ。