パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 やっぱり瑞月はおませだ。思っていた通りの回答に、私はほっとため息をこぼす。

「見つかった?」

 私の問いに、瑞月は首を横に振る。だけど、その顔は嬉しそうだ。
 なぜだろうと思っていると、瑞月は手にしていたものを自慢げに差し出した。

「でも、かわいいのみつけた」

 私は目を見開いた。
 瑞月の手に握られていたのは〝伊澄ジュニア〟だったのだ。

「触らないで!」

 私は思わず瑞月からテディベアを取り上げ、自分の胸に抱きしめた。

 この子には、伊澄さんとの大切な思い出が詰まっている。

 何度も捨てようと思ったけれど、捨てられなかった。だから誰にも触られまいと、押し入れの奥に隠していたのに。

 断ち切れなかった未練を露わにされると同時に、あの日憧れた未来をいまだに夢見ているのだと自覚させられたようで、ひどく動揺してしまう。

 私はあの日、伊澄さんを傷つけた。そんな彼と、家族になんてなれるはずないのに。
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