パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「遠慮しないで。俺が、千愛里と一緒にいたいんだ」

 彼の言葉は甘く響き、迷っている心に上書きするよう。
 見上げた彼は、私の大好きな笑みを浮かべている。

「ありがとうございます」

 彼の愛を受け取れずにいる一方で、私は彼と共にいる未来を、頭の中で少しずつ描きはじめていた。


 翌日、車で迎えに来てくれた伊澄さんと、カフェへやって来た。

 エイティーズというそのカフェは、名前の通り八十年代のアメリカンダイナーを彷彿とさせる。
 入り口にはネオンが光り、チェス盤のような白黒の床に銀色のカウンターがある。

 いつも徒歩やバスで行ける場所しか通らないから、茨城空港の裏にこんなおしゃれなお店があることを知らなかった。
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