パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
フライト直前、機体に乗り込む前に伊澄は必ずこの指輪に口づける。
それをなぜかと訊かれ、大切な人がいると話したら、いつの間にか〝指輪の彼女〟という名前が飛行隊中に広がっていた。
「空賀三佐、だから余裕そうなんですね」
ひとりにそう言われると、伊澄は表情を引き締め、後輩たちに告げた。
「だからといって、俺は優しくはならないからな」
「うわ、怖い」
清水がそう言って、笑みをもらした。心地いい奴らだ。
伊澄は自分もクールな笑みを浮かべながら、作業机についた。
自分がこんなふうにいられるのは、それまでの経験ももちろんあるのだが、千愛里と再会できた影響も大きい。気持ちに、余裕ができたのだ。
伊澄は書類仕事に向かいながら、今までのことに想いを馳せる――。
千愛里との出会いは、衝撃的だった。
ブルーインパルスのメンバーとして、最後の航空祭の任務中。出会った女の子は、自分と同じ空好きだった。
キラキラした顔で『空が好き』と言い、自分を見上げる瞳に親近感を覚えた。
それをなぜかと訊かれ、大切な人がいると話したら、いつの間にか〝指輪の彼女〟という名前が飛行隊中に広がっていた。
「空賀三佐、だから余裕そうなんですね」
ひとりにそう言われると、伊澄は表情を引き締め、後輩たちに告げた。
「だからといって、俺は優しくはならないからな」
「うわ、怖い」
清水がそう言って、笑みをもらした。心地いい奴らだ。
伊澄は自分もクールな笑みを浮かべながら、作業机についた。
自分がこんなふうにいられるのは、それまでの経験ももちろんあるのだが、千愛里と再会できた影響も大きい。気持ちに、余裕ができたのだ。
伊澄は書類仕事に向かいながら、今までのことに想いを馳せる――。
千愛里との出会いは、衝撃的だった。
ブルーインパルスのメンバーとして、最後の航空祭の任務中。出会った女の子は、自分と同じ空好きだった。
キラキラした顔で『空が好き』と言い、自分を見上げる瞳に親近感を覚えた。