パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 優しい笑みを向けられ、心が揺れる。
 私は迷いながらも、そっと口を開いた。

「子どもたちのこと、本当にいいんですか?」
「もちろんよ。またあの子たちと遊べるのね、楽しみになってきちゃった」

 私に遠慮させないように、わざとそう言ってくれたのだろう。そんな彼女の優しさが、胸に沁みる。

 黒木さんは子どもたちがお腹にいる頃からお世話になっている人だ。きっと、短時間なら私がいなくても大丈夫だろう。

「お言葉に、甘えさせてください」

 ぺこりと頭を下げると、「もちろんよ」と笑みを返される。
 そんな黒木さんにもう一度頭を下げ、私はカフェを後にした。


 清々しく晴れた日曜日。
 私は朝から我が家に来てくれた黒木さんと子どもたちに玄関先で見送られ、家を出た。
 これから、航空祭に向かう。
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