パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「ふう」
私は胸に手を当てながら、そっと木陰に移動する。気持ち悪さはすっかりなくなったけれど、ドキドキが収まってくれないのだ。
あんなに親切な方が、戦闘機に乗っているんだ。彼の顔を思い出し、頬が緩んでしまう。
これからは、戦闘機を見るだけでにやけてしまいそうだ。
きっと彼とはもう会わないだろう。だからこれは、私だけの、淡い思い出にしよう。
何度か深呼吸を繰り返し、そう自分に言い聞かせていると、会場内を流れていた音楽が突然止まる。
ファンファーレのような曲が流れ、しばらくしてアナウンスが聞こえた。
「ご来場の皆様、本日はようこそ小松基地航空祭においで下さいました。ただ今から、ブルーインパルスの展示飛行を開始致します」
この声は――。
さっきの今だ。聞き間違えるはずがない。間違いなく、先ほどの彼だ。
「本日のナレーションは、私、空賀伊澄が担当いたします」
「空賀さん……」
彼の声は落ち着いていて、とても聞きやすい。
私は盛り上がる音楽とともに、彼のナレーションに耳を傾けた。
私は胸に手を当てながら、そっと木陰に移動する。気持ち悪さはすっかりなくなったけれど、ドキドキが収まってくれないのだ。
あんなに親切な方が、戦闘機に乗っているんだ。彼の顔を思い出し、頬が緩んでしまう。
これからは、戦闘機を見るだけでにやけてしまいそうだ。
きっと彼とはもう会わないだろう。だからこれは、私だけの、淡い思い出にしよう。
何度か深呼吸を繰り返し、そう自分に言い聞かせていると、会場内を流れていた音楽が突然止まる。
ファンファーレのような曲が流れ、しばらくしてアナウンスが聞こえた。
「ご来場の皆様、本日はようこそ小松基地航空祭においで下さいました。ただ今から、ブルーインパルスの展示飛行を開始致します」
この声は――。
さっきの今だ。聞き間違えるはずがない。間違いなく、先ほどの彼だ。
「本日のナレーションは、私、空賀伊澄が担当いたします」
「空賀さん……」
彼の声は落ち着いていて、とても聞きやすい。
私は盛り上がる音楽とともに、彼のナレーションに耳を傾けた。