パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「まずは四機の編隊離陸をご覧いただきましょう」

 空賀さんの言葉とともに、ゴーッという低い音がして、ブルーインパルスが空に飛び立った。

 ブルーインパルスはスモークを焚きながら、隊列を組んで戻ってきては、また空の彼方へ飛んでゆく。
 空賀さんの解説を聞きながら、さまざまなアクロバティック飛行をするブルーの飛行に夢中になる。

 私はその場で大空を飛び回る青い機体を見つめながら、いつの間にか歓声を上げていた。


「ブルー、見れた?」
「うん、凄かった!」

 博物館に戻ると同僚にさっそく訊かれ、私はそう返した。

「空賀さんって方の解説も、すごく分かりやすくて」
「今日の解説、オージさんだったの? 私も行けばよかった」

 同僚はさも当然というようにそう言った。だけど、私の頭にはクエスチョンマークが浮かぶ。
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