パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
すると、耳元で大雅が教えてくれた。
「ブルーの演目、キューピッドだ。四番機の代わりに、Fー15がハートを撃ち抜いた」
彼の言葉に、『もしかしたら』が思い浮かんだ。
彼が撃ち抜こうとしたのは、私のハートかもしれない。
いや、そんなの自惚れだ。
ふるふると頭を振っていると、彼の乗るFー15は急旋回して、こちらに戻ってきた。
しかも機体は百八十度回転し、上下が逆さを向いている。
そのままこちらへ飛んでくる様子は、まるで地上にいる私たちに挨拶するよう。
轟音の向こう。キャノピーから、コックピットが小さく見える。
目など合わないはずなのに、ヘルメットと酸素マスクの向こう側で、伊澄さんの首がこちらを見ているように動く。
それはまるで、私だけを見つめるよう。
強い風を起こしながら、燃料の燃える匂いを残しながら。くるりと回転して水平に戻った伊澄さんのFー15が、再び空の彼方に消えてゆく。
「ブルーの演目、キューピッドだ。四番機の代わりに、Fー15がハートを撃ち抜いた」
彼の言葉に、『もしかしたら』が思い浮かんだ。
彼が撃ち抜こうとしたのは、私のハートかもしれない。
いや、そんなの自惚れだ。
ふるふると頭を振っていると、彼の乗るFー15は急旋回して、こちらに戻ってきた。
しかも機体は百八十度回転し、上下が逆さを向いている。
そのままこちらへ飛んでくる様子は、まるで地上にいる私たちに挨拶するよう。
轟音の向こう。キャノピーから、コックピットが小さく見える。
目など合わないはずなのに、ヘルメットと酸素マスクの向こう側で、伊澄さんの首がこちらを見ているように動く。
それはまるで、私だけを見つめるよう。
強い風を起こしながら、燃料の燃える匂いを残しながら。くるりと回転して水平に戻った伊澄さんのFー15が、再び空の彼方に消えてゆく。