パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「おじさん、だあれ?」

 水島さんは、苦笑いをこぼす。

「この方は水島さん。ママが小さい頃から、お世話になってる人」

 そう言ったけれど、瑞月はよく分かっていないようで、ただ目を丸くするだけだ。それで余計に、水島さんが困ったように笑う。

 だけど先ほどまでの緊張した空気が解けたからか、瑞月が気の抜けた声を出した。

「おなか、すいたね」
「そっか、夜ご飯」

 父のことが頭にあったせいで、すっかり忘れていた。
 今から小美玉市に戻るのは無理だろうから、泊まるところも探さないといけない。

「ごめん。今から考えるから、もう少し待ってね」

 そう言うと、瑞月が「えー」と不満の声をあげる。

「おにくのスパゲッティ、たべたい」

 するとその時、客間の襖がぴしゃりと開いた。どきりとして、そちらを振り向く。
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