パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
『空賀三佐は今、飛行班長という立場です。あなたには知り得ない任務もたくさんこなしてます』
以前、カフェで会った時に楠木さんにそう言われた。
私よりずっと、楠木さんの方が伊澄さんの仕事について知っている。その危険性も知っている。
だからこその言葉だったのだろうと、今は分かる。
彼女は、戦闘機の整備員だ。
彼が命を預ける機体の整備をするのが、彼女の仕事なのだ。
「いすみのとこ、いく?」
琉星がそう言って、つないでいた私の手を引っ張る。私は静かに首を横に振った。
「伊澄さんは〝おともだち〟とお話ししてるみたいだから――」
「いすみ!」
言いかけた言葉は瑞月が打ち消した。
私の気が琉星に向いている間に、瑞月がぱっと私から手を離したのだ。
瑞月はそのまま、手摺を使って器用に階段を駆け下りてゆく。
「瑞月!」
私は慌てて琉星を抱き上げ、瑞月を追いかけた。
瑞月が大きな声を上げたからか、伊澄さんもこちらに気がつき顔を上げる。
伊澄さんは目を丸くして立ち上がると、慌てたように階段の下へと飛んできてくれた。
以前、カフェで会った時に楠木さんにそう言われた。
私よりずっと、楠木さんの方が伊澄さんの仕事について知っている。その危険性も知っている。
だからこその言葉だったのだろうと、今は分かる。
彼女は、戦闘機の整備員だ。
彼が命を預ける機体の整備をするのが、彼女の仕事なのだ。
「いすみのとこ、いく?」
琉星がそう言って、つないでいた私の手を引っ張る。私は静かに首を横に振った。
「伊澄さんは〝おともだち〟とお話ししてるみたいだから――」
「いすみ!」
言いかけた言葉は瑞月が打ち消した。
私の気が琉星に向いている間に、瑞月がぱっと私から手を離したのだ。
瑞月はそのまま、手摺を使って器用に階段を駆け下りてゆく。
「瑞月!」
私は慌てて琉星を抱き上げ、瑞月を追いかけた。
瑞月が大きな声を上げたからか、伊澄さんもこちらに気がつき顔を上げる。
伊澄さんは目を丸くして立ち上がると、慌てたように階段の下へと飛んできてくれた。