パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 空賀さんと館内を並んで歩きながら、様々な航空機を案内する。
 いつもなら緊張しないのに、なぜか彼の隣にいるとやたらと緊張してしまう。

 もう他に人のいない館内で、私はひたすらドキドキしながら彼の隣を歩いていた。

「お、Tー7。ここにもあるんだ」

 彼は言いながら、その翼を愛でるように撫でた。

静浜(しずはま)で乗った。懐かしいな。新幹線と並走したこともある」

 彼は言いながら、懐かしそうに目を細める。きっと今までも、彼は色々な機体を経験しているのだろう。

「空賀さんは、今はなにに乗られているんですか?」
「Fー15。十月から、小松基地の所属になったんだ」

 彼は言いながら、こちらを見た。にこっと微笑まれ、それだけでまた胸が跳ねてしまう。

 Fー15とは、イーグルとも呼ばれる航空自衛隊の主力戦闘機だ。
 小松基地の近いこの場所にいると、上空を飛ぶのを何度も見る。もしかしたら、その中に彼が乗っていたものもあるかもしれない。
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