パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「君はそんなに、あの彼がいいんだ?」
「はい。彼は優しくて、良い人です」
「でも、泣かされたんでしょう?」
泣かされてはいない。だけど、あの夜のことを思い出したら、私はなにも言えなくなってしまう。
「悩みがあるなら聞くよ? これでも恋愛経験は豊富だし、フライトまで暇だから」
暇ではないと思うけれど、丸部キャプテンはそう言ってタブレットを閉じ、こちらをじっと見る。その笑みは優しく、角などまるでない。
彼になら話してもいいかな。そう思い、私はそっと口を開いた。
戦闘機パイロットの危険性を改めて認識し、彼がいなくなったらと考え怖くなってしまったこと。
そんな私よりも、彼にはふさわしい人がいるんじゃないかと考えてしまうこと。
「不安なんだ?」
話し終わった私に、丸部キャプテンが言う。私はこくりと頷いた。
「私には、子どももいます。大切な人を失ってしまった時、子どもたちの前で毅然としていられる自信がありません」
「はい。彼は優しくて、良い人です」
「でも、泣かされたんでしょう?」
泣かされてはいない。だけど、あの夜のことを思い出したら、私はなにも言えなくなってしまう。
「悩みがあるなら聞くよ? これでも恋愛経験は豊富だし、フライトまで暇だから」
暇ではないと思うけれど、丸部キャプテンはそう言ってタブレットを閉じ、こちらをじっと見る。その笑みは優しく、角などまるでない。
彼になら話してもいいかな。そう思い、私はそっと口を開いた。
戦闘機パイロットの危険性を改めて認識し、彼がいなくなったらと考え怖くなってしまったこと。
そんな私よりも、彼にはふさわしい人がいるんじゃないかと考えてしまうこと。
「不安なんだ?」
話し終わった私に、丸部キャプテンが言う。私はこくりと頷いた。
「私には、子どももいます。大切な人を失ってしまった時、子どもたちの前で毅然としていられる自信がありません」