パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「こっちだ」
どこへ行くのだろう。優しく手を引かれながら、不思議に思ってついて行くと、伊澄さんが不意に立ち止まる。
穏やかな潮風が、私たちの間を吹き抜けた。
「ここに、なにかあるんですか?」
海の向こうを見つめる伊澄さんに、思わず訊いてしまう。すると、伊澄さんは空の向こうを指差した。
「ここから飛んでいった先に、洋上訓練区域があるんだ。俺たちが、訓練に使う空域だ」
冬晴の今日、空は濃い青色をしていて、海との境をあやふやにする。
あそこに伊澄さんの乗るFー15が飛んでいくところを想像していると、伊澄さんは私の手を優しく握り、そっと南の方を向いた。
「ここに来る前、那覇にいたことは知ってるだろう? あそこはスクランブル発進が多い。多い日は一日に三回くらい、スクランブルがかかる」
スクランブルというのは、対領空侵犯措置の任務のことだ。
国籍不明機が領空を侵犯したときに、いちはやくその機体に接触し対応する任務なのだと、伊澄さんは教えてくれた。
どこへ行くのだろう。優しく手を引かれながら、不思議に思ってついて行くと、伊澄さんが不意に立ち止まる。
穏やかな潮風が、私たちの間を吹き抜けた。
「ここに、なにかあるんですか?」
海の向こうを見つめる伊澄さんに、思わず訊いてしまう。すると、伊澄さんは空の向こうを指差した。
「ここから飛んでいった先に、洋上訓練区域があるんだ。俺たちが、訓練に使う空域だ」
冬晴の今日、空は濃い青色をしていて、海との境をあやふやにする。
あそこに伊澄さんの乗るFー15が飛んでいくところを想像していると、伊澄さんは私の手を優しく握り、そっと南の方を向いた。
「ここに来る前、那覇にいたことは知ってるだろう? あそこはスクランブル発進が多い。多い日は一日に三回くらい、スクランブルがかかる」
スクランブルというのは、対領空侵犯措置の任務のことだ。
国籍不明機が領空を侵犯したときに、いちはやくその機体に接触し対応する任務なのだと、伊澄さんは教えてくれた。