パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「千愛里は空を自由に飛ぶ戦闘機が好きだと言っていたから、あまりこの話はしてこなかったけれど、小松でもこういう任務はあった」
彼の低い声と重たい言葉に、私は思わず息をのんだ。
戦闘機なのだから、空を飛んで領空を守るのは当たり前のことだ。
だけど、伊澄さんはいつでも私に会いに来るときは笑っていて、優しくて、甘えさせてくれた。大人で、余裕があって、ドキドキさせられっぱなしだった。
だから、そんな〝当たり前〟すら頭から飛んでいた。私はなんて能天気なのだろう。
鼓動がドクドクと嫌なふうに聞こえ、思わず伊澄さんの手をきゅっと強く握ってしまう。
「少しつらいかもしれないけれど、最後まで聞いてくれるか?」
伊澄さんは言いながら、つなぐ手に力を込めてくれた。
冷たくなった指先に感じる彼の優しい温もりが、こわばった私の心を幾分和らげてくれる。
だから私は、覚悟を決めてこくりと頷いた。
伊澄さんは安堵の息をもらし、続きを紡ぎ出した。
「那覇では何度も空に上がって、国籍不明機に警告した。空の上では緊張感のあふれる毎日だった。でも――」
そこまで言った時、伊澄さんの表情がふっと和らいだ。
彼の低い声と重たい言葉に、私は思わず息をのんだ。
戦闘機なのだから、空を飛んで領空を守るのは当たり前のことだ。
だけど、伊澄さんはいつでも私に会いに来るときは笑っていて、優しくて、甘えさせてくれた。大人で、余裕があって、ドキドキさせられっぱなしだった。
だから、そんな〝当たり前〟すら頭から飛んでいた。私はなんて能天気なのだろう。
鼓動がドクドクと嫌なふうに聞こえ、思わず伊澄さんの手をきゅっと強く握ってしまう。
「少しつらいかもしれないけれど、最後まで聞いてくれるか?」
伊澄さんは言いながら、つなぐ手に力を込めてくれた。
冷たくなった指先に感じる彼の優しい温もりが、こわばった私の心を幾分和らげてくれる。
だから私は、覚悟を決めてこくりと頷いた。
伊澄さんは安堵の息をもらし、続きを紡ぎ出した。
「那覇では何度も空に上がって、国籍不明機に警告した。空の上では緊張感のあふれる毎日だった。でも――」
そこまで言った時、伊澄さんの表情がふっと和らいだ。