パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「ありがとう、千愛里」

 そんな彼の表情に、言葉に、愛しさがあふれ出す。
 どちらともなく顔が近づく。そっと目を瞑ると、彼の唇が降ってきた。

 いつでも彼をそばで感じられる。だから、私も大丈夫にならなくては。
 伊澄さんと一緒になる覚悟を誓うように、私は彼とキスを交わし合った。


 長いキスの後、伊澄さんは海辺のレストランに連れてきてくれた。
 地中海を思わせるような白い外壁の印象的なそのお店は、シンプルだが大人な雰囲気だ。

「素敵なレストランですね」

 思わず頬を緩ませながらそう言うと、伊澄さんはくすりと笑った。

「ああ。千愛里とこういうところは、来たことがなかったから」

 彼が私と過ごそうとしていたのは、ロマンティックで大人なデート。彼の愛の大きさを思い知り、同時に頬に急激に熱が集まってゆく。
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