パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 同時に、胸が嫌なリズムを打ちつけ始める。

『瑞月ちゃんも連れて公園に来てたんだけど、ちょっと目を離した隙に――』

 彼女の声が聞こえるのに、頭に全然入ってこない。

「公園ですか? あの、えっと――」
「千愛里、代わるよ」

 パニックになる私の手から、伊澄さんがスマホを抜き取る。そして、代わりに自身の耳に押し当てた。

「もしもし、お電話代わりました。空賀です。どうなさいましたか?」

 彼の落ち着いた声。頼もしい堂々とした言葉遣い。
 私もしっかりしなくてはと、彼の様子を見ながら深呼吸して心を落ち着けた。

 伊澄さんは通話を終え、私にスマホを手渡す。

「琉星くん、黒木さんと公園で遊んでいて、目を離した隙にいなくなったそうだ。黒木さんには、琉星くんが戻ってくるかもしれないから公園で瑞月ちゃんと待ってもらっている。俺たちも、捜しに行こう」

 伊澄さんはそう言うと、予約をその場でキャンセルし私の腕を引く。
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