パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 伊澄たちは待機小屋を飛び出し、戦闘機へと走った。要請を受けたら、五分以内に出動しなければならないのだ。

 戦闘機の状況を整備員の楠木とチェックし、機体に乗り込む。ヘルメットを着用し、戦闘機の整備資料にサインをする。

 飛ばねば。

 伊澄は整備資料を楠木に手渡すと、酸素マスクを着け、キャノピーを閉めた。

「行くぞ」
「了解」

 伊澄は清水を従えて、百里基地を飛び出した。

 朝日が太平洋から昇る。伊澄たちはそれを背景に、日本海側へと向かった。

 分厚い雲の上。濃い青の中を、伊澄たちは飛ぶ。
 レーダーに映ったのは、国籍不明の偵察機だ。通信を試み、自国の領空であると知らせる。
 相手はミサイルの類いは積んでいなかったから、自分が通信中に清水に写真撮影を頼んだ。

「オージさん、撮れました」
「よし。警告を続ける」
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