パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 丸部キャプテンをちらりと見る。彼は耐えられないと言うように、お腹をかかえてクスクス笑っていた。

 もう一度伊澄さんを見上げる。彼は目を丸くしていた。

「父さん、まさか――」
「『千愛里ちゃんはもう、お前にぞっこんだぞ』って言おうとしたんだ。勘違いがすぎるだろ、伊澄」

 丸部キャプテンはくくっと喉の奥で笑いながら、そう言う。伊澄さんを見ると、彼はほんのりと頬を染めていた。

「そうなのか、千愛里?」

 小さな声で私に向き直る、彼が愛しい。

「はい。丸部キャプテンには相談に乗ってもらっていただけです。でも、私はもう、ちゃんと伊澄さんと生きたいと思えたから」

 言いながら、私も恥ずかしくなる。外は寒いはずなのに頬だけが妙に熱くて、目を逸らしたくなる。
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