パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 だけど、彼にきちんと伝えたくて、しっかりと彼の目を見つめた。

「伊澄さん。私、平和を想って空を飛ぶ、伊澄さんが大好きです。だから、ウィングマークを捨てるなんて言わないでください」

 はっきりと、そう言う。
 伊澄さんは目をしばたたいた。そんな彼に、私は一度深呼吸をして続けた。

「戦闘機パイロットは危険な仕事だからって、色々考えたりもしました。でも、私には伊澄さんが必要だって、この間琉星を一緒に捜してくれたときに改めて思ったんです」

 ぐっとこぶしを握りしめ、伊澄さんをじっと見つめる。私の決意を、きちんと彼に伝えたい。

「私、再会してから伊澄さんに甘えてばかりでした。でもこれからは、伊澄さんを支えられる人になります。この国を空から守る、伊澄さんと共に生きるために」

 ゆっくり、はっきり言葉に乗せる。彼と生きる、私の誓いだ。
< 276 / 292 >

この作品をシェア

pagetop