パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「伊澄さんは、瑞月と琉星のパパなの」

 すると、ふたりはゆっくりと目を見開く。それから、口々に言った。

「パパ? いすみが、パパなの?」
「パパだ! やったー!」

 子どもたちは言いながら、伊澄さんに駆け寄り、彼の脚にふたりしてぎゅっと抱きついた。

 伊澄さんはなんだか泣きそうな顔をして、ふたりの頭をよしよしと撫でる。それから片腕にひとりずつを乗せ、一気に持ち上げた。

 三人が顔を寄せ合い、それを見ているだけで胸が幸せに満たされる。

 ずっと憧れていた、伊澄さんの家族になれるのだと、改めて実感した。

「ママもー!」

 瑞月がそう言って、こちらに笑みを向ける。

「千愛里」

 伊澄さんも笑って、もちろん琉星も笑顔でこちらに手を伸ばした。

 だから私も、笑顔で三人に抱きついた。
 ブルーインパルスの機体の前で、私はこの上ない幸せを感じる。

 私たちはもう、幸せな家族だ。
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