パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 彼に触れるのは、二度目だ。
 だけど、以前は立ちくらみを抱きとめてもらっただけ。今は、明確にそうしたいという彼の意志がある。それだけで、鼓動がおかしいくらいに早くなる。

 私は、恋をしている。そう思ったら、彼の腕の中にいることが幸せで仕方なくなった。

「ご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします、空賀さん」

 彼の腕の中でそうこぼすと、彼の吐息が耳元をかすめた。

「名前で呼んで」

 そう囁かれ、胸が苦しくなる。だけど、呼びたい。彼の名を。

「……伊澄、さん」

 小さな声でそう呟いた瞬間、唇に一瞬、温もりが触れた。彼の唇だ。

「好きだ、千愛里」

 目の前で名を呼ばれ、胸の中が彼でいっぱいになる。
 愛しい瞳と見つめ合いながら、静かに舞い散る聖なる夜の雪に見守られ、私たちは抱きしめ合った。
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