パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 航空祭という多数の人が出入りする場所では誰も自分に気づかないと、大雅は言う。
 大雅の大好きな戦闘機が空を飛ぶ各地の航空祭は、ふたりが秘密のデートをする絶好の機会なのだそう。

 だからこそ、ふたりの邪魔をしてしまうようで申し訳なかった。

「もちろん。私たちの恋が成就したのは、千愛里さんのおかげですから」

 確かに、幼なじみとして恋に悩む大雅の背中を押したのは私だ。だけど、勇気を出して告白したのは大雅だし、私はその後もふたりの相談に乗っているだけだ。

「千愛里、航空祭初めてだろう? 人も多いから、駐機場までは一緒にと思って」

 大雅はそう言うと、由芽さんの手を取り歩き始める。私もふたりに続いて、歩き始めた。

「千愛里さん、航空祭初めてだったんですね。意外です」
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