パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「行ってらっしゃい」

 保育園のバスに預けた子どもたちに手を振り、私も通勤バスが来るのを待つ。
 私の一日は、こうして始まる。 


 あれから、四年と少しの歳月が過ぎた。

 あの日身ごもっていた双子の姉弟はすっかり大きくなり、今は靴も自分たちで履けるほどに成長した。
 おしゃべりも達者になったふたりとの毎日は、愛しい出来事の連続だ。

 そんな我が子たちが大きくなるまでには、周りの人たちのたくさんのサポートがあった。

 黒木さんは家を貸してくれただけでなく、事あるごとに気にかけてくれた。
 妊娠中のサポート、産婦人科への送迎。出産時も駆けつけ、実の母のように喜んでくれた。役所への手続きなども、全部手伝ってくれた。

 仕事を紹介してくれたのも黒木さんだ。彼女は茨城空港のカフェでパートタイマーとしても働いているのだが、空港で働ける職員を探していると教えてくれたのだ。
 産前から働きはじめ、産後スムーズに職場復帰できたのも彼女のサポートがあってのことだった。

 大雅と由芽さんも、たくさん支えてくれた。

 毎年一度、百里基地の航空祭の時には、必ず様子を見に来てくれるし、父の会社も大雅のおかげで杉下建機と契約を結び、難を逃れたと聞いている。
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