パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
【百里基地に、イーグルが配備されるって防衛省のHPに】

 思わず体がぴくりと跳ね、コーヒーをこぼしてしまった。
 自分でも防衛省のホームページを開いてみる。十月に那覇基地からFー15の所属する飛行隊が百里基地に移動すると書いてあった。

 伊澄さんと私の再会を願う大雅だからこそ、この状況を伝えてくれたのだろう。
 だけど、胸が嫌なふうに騒ぐ。

 まさか、こんなピンポイントで彼がここにやってくるはずはない。
 そう思うのに、その夜、私の胸の鼓動は全然元に戻らなかった。


 十月一日。雲ひとつない秋晴れの空が広がっている。

 仕事を終えた私は、カフェラテを片手に空港のデッキに出ると、いつものように柵の向こうを眺めた。

 先ほど那覇から飛んできたらしい、Fー15戦闘機が駐機している。小松にいた頃に何度も見たグレーの機体は、夕日に照らされてきらりと輝く。
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