DEAR 2nd 〜Life〜
「……俺の父親もシェフやっててね。
小さい頃からずっと父親が料理してる後ろ姿見て育ってきたもんだから、俺もいつからか影響されたんだ。」
「…へぇっ…!
ゴローちゃんのお父さんも料理人なんだ……」
────納得……。
それでゴローちゃんも、こんなに料理の腕が本格的なわけだ……。
「……でも、クラスの奴らにすっげーバカにされてさ。
───“男なのに、女みたいに料理するな”
とか、そりゃあもう幼稚ないじめ受けてね。
……それが苦で、一時期料理から遠ざかったんだ。」
「───そんな…
男とか女とか関係ないじゃん………!」
こんなにも素晴らしい才能なのに……
「───…うん。
今なら分かるけど、やっぱ中学ん時ってそういうのですぐ目付けられたりするんだよね。」
「……………」
「───で、そんな俺を見かねたのか、とうとう純が俺をいじめた奴らと一騒動起こしてね。」
“───お前らなぁ!!
人の持って生まれた才能バカにすんなや!!!!!”
「………って、いじめっ子達と揉みくちゃになりながら俺をかばってくれてね。」
「………朝岡さんが……?」
「───…うん。
あいつ傷だらけになって、俺を守ってくれたんだ。
それからどっぷり先生達に説教されたけど……。
今じゃ、いい思い出かなぁ………」
「───……そう……」
そんなことが───…。
「……それにあいつ、母親いないから手料理に飢えててね。
俺も、助けてくれたお礼に何か力になれないかなぁって思ったんだ。
───それで………
俺が母親の代わりに、よく飯を作ってあげるとあいつ、すっごい喜んでね。
……それからかな。
“またもう一度料理してみよう”って思うようになったのは……
───…今の俺がいるのは、全部あいつのおかげ。」
─────………
ゴローちゃんはとても──……
とても温かい笑顔であたしに話してくれた。
────二人の過去。
二人の培って来た、
二人だけの固い絆。
知る事が出来て……
胸がギュッと温かくなり、何だかあたしまで嬉しかった。