DEAR 2nd 〜Life〜




三年間の思い出に別れを告げ、あたしは階段を降りて下足室に辿り着いた。




すると




「───あっ!!!!

アヤヤいたっ!どこ行ってたの~!?!?」





いっちゃん、マリア、ゴローちゃんが中庭でずっと待っていてくれていたのか、駆けつけてくれた。





「あ、ごめんね。
ちょっと色々見てたんだぁ。」




えへへと微笑み、ふいに零れそうになった涙をグッと堪える。





「──…ってか純もいなくなったし。

彩、純と一緒じゃなかったの?」





マリアがそう聞いてくるもんだから、首を捻り……





「…………朝岡さん?

知らないよ?」





そう答えると、横にいたゴローちゃんがケータイをパチンと強く閉じた。





「……ったく、どこ行ったんだあいつ。


いきなりどっかに消えちまった……。」





「アヤヤのお祝いに飯食いに行こうって言い出したの純なのにねー。」




いっちゃんはかなりお腹が空いているのか、お腹の虫をギューギュー鳴らして溜め息をついた。





……どうしたんだろ……?





「……あ、彩ちゃん先に靴履き替えて来なよ。


俺達ここにいるからさ。」





「あ、うん……。そうだね。じゃあ先に靴履き替えてくるね。」






ゴローちゃんにそう促され、あたしはとりあえず靴を履き替えに下足室へ向かった。






───朝岡さん……



それにしてもどこ行っちゃったんだろう……






────キィ……。





もやもやしながら上靴を脱ぎ、ローファーを取り出そうとした時だった。






─────……ふわっ…







「────…ん……?」






何この香り。




どこかで嗅いだことある懐かしい───……





懐か…………し……い…………






……………………








──────え………?











━━━━━━ドサッ!








次の瞬間、持っていた荷物全てが地面に落下した。







────だって






だって






これは












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DEAR






彩へ








FROM








高山 英寿






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