DEAR 2nd 〜Life〜
「………当たり♪」
……くしゃっ──…。
朝岡さんはあたしの頭をにっこり笑いながら撫でる。
その瞳は、
相変わらず綺麗に透き通っていて──…
「……元気、ないな?」
「…………」
いとも簡単に、あたしの変化を見透かす。
……やっぱり気づいてたんだ……。
俯いて何も言わないあたしに、朝岡さんは……
「───よしっ!
進級祝いでどっか遊びに行くか♪」
そう明るく言って、あたしの手を引っ張った。
「……えっ!?ちょっ─…
朝岡さん…っ!
部活!部活どうするの!?」
「んなもんサボれ♪」
「えぇぇっ!?!?」
「えぇから、はよ行くで!」
───…ふっと笑いかけ、朝岡さんは桜が咲き乱れる中へとあたしを連れ出した。