DEAR 2nd 〜Life〜







───……パタン……。





「……お邪魔します……。」





「どーぞ♪」





──…久しぶりに乗る朝岡さんの車は相変わらず優しい雰囲気。





綺麗な車内。





懐かしい香り。







「…………」






……ど………





どうしよう………?





何か……




何か変に緊張しちゃうよ……。





今まで朝岡さんの前でこんな風に緊張することなんてなかったのになぁ……。






……………





“彩、何だかんだいいつつ、朝岡さんのこと気になってるんじゃないの?”






────だっ、だから違うって!!!!





もう~……!!!!




ナナのやつ!!!!





そうだよ、元はと言えば、ナナが変なこと言うからだよ!!!!






「────…彩?」





「……え……」






さっきのナナの言葉に、脳内で一人全力否定している時。







「……どうしたん?」






そう言った朝岡さんの顔があまりにも近かったから。







──────…ドキッ!






ふいに、胸が鈍い不協和音を鳴らした。






「──…なっ…何でもないよ!!何でもない!!!!」





「…………そ?



彩、コンビニ着いたけど飲むもん何か買って行く?」






「……えっ…うん……」





「彩の好きなミルクティー、あるといいな。」






朝岡さんはニコッと微笑み、あたしの頭を優しく撫でて車を降りた。







……どうしよう……?






何気ない朝岡さんの仕草とか、表情とか。






全部真に受けてたら、本当に調子狂っちゃうよ……。






ナナがあんな事言うから、変に意識しちゃうじゃない……。






朝岡さんのこと──……。



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