DEAR 2nd 〜Life〜
───……それから。
二人でコンビニに入り、飲み物やお菓子を買って。
再び車に乗り込み、走ること数十分。
「───…うわぁっ……!!!!」
窓から見える絶景に、思わず感嘆の声を上げる。
青い海に、白い砂浜。
おまけに、海近くには桜並木がズラリと並んでいて。
青一色の海に、桜色の花びらが重なる情景が見事過ぎる。
……すごい………
「───…綺麗やろ?
多分、今が一番綺麗な時期なんちゃうかなぁって思ってさ♪」
朝岡さんは車を駐車させ、ドアを開けて外に出た。
────カチャッ…
「───…いける?」
「うっ、うん!!大丈夫!!」
わざわざこっちまで回ってドアを開け、手を差し出してくれる朝岡さん。
────……そっ……。
こうやって手を差し出すだけで、変に意識しちゃって。
─────…ドキ……
“指先が触れるんだ”
って思ったら、急に指先が震えた。
「……ありがとう……。」
「いーえ♪」
………おかしいよ……。
今まで何てない事だったのに。
さっき言われたナナの一言で。
何から何まで、変に朝岡さんを意識しちゃう自分が恥ずかしいよ。
………ナナの………
…………ばか……………