DEAR 2nd 〜Life〜
ふわふわと温かい湯気に包まれて想うのは
飲まないミルクティーなんかをわざわざ買って、ずっとあたしを待ってくれていた事。
その気持ちを思うだけで、持っているマグカップが震え始め、視界が揺らぐ。
そして───……
「────…俺さ……
彩がいなくなってから…
自分で自分がよく分からんくなった……」
朝岡さんはポツリポツリと話し出し、
────ギュッ…!!!!
あたしは思わず持っていたマグカップを強く握り締めた。
「───…俺の気持ち知ってるくせに、何であんな電話掛けてくるんやろって…
すげぇ腹立った……」
「……」
「───…ずっと…
ずっと思い続けてて…
なのに結果はこれかって
“好きやって気持ちさえも伝わってないんかな”とかさ…
そんな……
軽くあしらわれるくらいの気持ちなんかなとか……」
「……っ」
“疲れた”
“恋してた”
「───…いっそのこと…
簡単に手に入る女なら楽になるんかなって……
思った………」
「…っ」
「───…けどやっぱ無理で……っ
たとえ彩に似てても俺が好きな“彩”じゃなくて……
何喋ってても物足りんくて
何してても楽しくなくて
何か……
逆に彩を思い出すばっかで───…」
「…朝岡さん…」
「───…だから彩に謝りたくて話したくて
あの日…
彩の家に行った……」
「……」
「───でも彩は話聞いてくれへんし逃げるしで……
俺────……
あんな……っ
最低な事────…
……ごめん……な…っ
彩ごめんな───…」
「~~~…っ」
“彩聞け!!!!
俺の話聞けって!!!!!”
聞かなかったのは
誰?
信じなかったのは?
嘘付いたのは?
裏切ったのは?
全部
全部
全部
「────あたし……」