DEAR 2nd 〜Life〜
「────…え…?」
「…ほ…本当は……
次の日のデートでちゃんと言うつもりだった──…っ…」
あなたの為に選んだ服と
あなたが喜ぶ言葉を用意して
「───…あの時からずっと……っ
ずっと朝岡さんが好きだった───…っ
今も
今も好き────…っ」
描いていたシチュエーションとはかけ離れているけれど
「……好…きだった…
離れてからもずっと好きだった───…っ…」
伝えられる幸せを
ただ噛み締めて
「────…っ」
━━━━━━グイッ!
───…強く抱き止められた腕の中
─────ポタッ…
静かに大粒の涙があたしに降ってくる。
「…っ」
「…朝岡さん…?」
「───~~~っ……」
朝岡さんが泣いていた。
掠れた涙声。
息も絶え絶えに、苦しそうに顔を歪めて。
初めて目にする潤む瞳や、流れる雫も。
力が入る腕も、小刻みに震える背中も。
その全てが、あたしの胸にダイレクトに伝わる。
「───…あ…さおかさんっ……」
ごめんね。
ずっと待たせてごめんね。
あの時信じてあげられなくてごめんね。
あたし、今やっと気付いたの。
朝岡さんの気持ちは絶対に嘘なんかじゃないって。
あたしが思うよりも、
実際はこんなにも深く大きく想われていたって事も。
今なら全部信じられる。
─────スッ…
「っ」
朝岡さんの大きな両手が、あたしの両頬を捕らえる。
「────彩……」
────…ドキッ…
……大好きなあなたの低い声。
……ダメ。
名前を呼ばれるだけで重症っぽい。
ドキドキと鼓動を繰り返すあたしの心臓が、徐々に理性を狂わせる。
「な、なに…」
「何で嘘ついた?」
「…え」
「───俺を好きやのに、何で“あいつ”を好きやって嘘付いた?」