DEAR 2nd 〜Life〜
───…っていうか!!!
前にここに来た時、朝岡さんここまでエロくなかったよね!?
……そーだよ!!!!
手なんか全く出して来なくて先に寝たくせに!!!!
何だこの変わり様は!!
…って、あたしも威厳を持って一喝してやろうと思った瞬間。
─────ギュッ。
……………
…………れ?
勢いは半減し、再び意味が分からずまばたきを繰り返す。
「……?」
頭上に手を上げられ、片手で握り締められてるこの状況は…
いつかのあの日と似てる気がしないでもない……
「……あ、朝岡さん…?」
「んー?」
「…あの……手が動かないんですけど…」
「うん、そうやね。」
にこっ、と悪びれなく笑う朝岡さんに再び身の危険を感じる。
「…だってこうせんと逃げるやん?」
「…なっ!!!もう逃げたりなんかしないよ!!」
「……へー…」
「…な、なに」
「───じゃあこれでも?」
試すように見られ、あたしは身構えた
────その時。
────…プチッ…
「──!!!!」
いつの間にTシャツの中に手が入っていたのか。
そんな事気付かないくらい自然にブラのホックが外され、手の自由がないあたしはそれを見届けてる状態。
「───×△☆□…!!!!」
朝岡さんのあまりの器用さに、声にならない叫びを上げバタバタともがくあたし。
「ほら逃げるやん。」
「い、いやっだって!!!
こんなのフェアじゃない…っ!!」
……っつか下着!!!!
勝負下着じゃないけど大丈夫なのか!!!!
ぐるぐると様々な乙女の疑問が沸き上がり、さっきより更にテンパり出すあたし。
────なのに。
「───…でも身体は嫌じゃないみたいやけど」
「っ、ぁ…!」
──────チクッ…
胸に赤い花を付けられた。
「……嫌ならまた叩くなり噛むなりご自由にどうぞ?」
「~~…っ、」
「───もうさせへんけどね。」
再び唇が触れ合うまで、
わずか1センチ。
…のところで
────ピンポーン!
…インターホンが鳴った。