DEAR 2nd 〜Life〜
「……あっ…さおかさん……誰か来た……」
「うん、知ってる。」
「……で、出なくていいの…?」
「そのうちいなくなるよ」
「だってもしかして…───!ゃ!!ぁ…、っ…!」
触られた部分にビックリして、とっさに声が上がる。
せっかく声を潜めていたのに、朝岡さんは全然手を緩めてくれない。
……むしろ意地悪が更にヒートアップ。
「出て欲しい?
…イコール、やめて欲しいって事か?」
「…ち、…っ…ゃ、ぁっ…!!」
「……何言うてるか分からん」
「…~~~…ふっ、ぇ…」
な、涙が出てきた。
ホントどこまで意地悪なんだ。
あたしがどんな思いで声我慢してるか分かってよ!!!
「…っ、」
恥ずかしさとハラハラとドキドキと、好きって気持ちが入り交じり、あたしはどうしたらいいか分からず泣き出した。
「……あらら。そんなに声我慢する余裕ない?」
そんなあたしを、今度は優しい手付きであやすように触れてくる。
…それでもドS。
相変わらず手を放してくれない朝岡さんに、あたしは必死でコクコク頷いた。
手も使えず言葉もうまく話せない今、あたしが唯一出来る意思表示。
「……ほんまいじらしい、ね。」
「…、…んっ、」
「……完全俺のツボ。
敏感やし、反応も感度もいいし。」
再度深くて甘いキスに溶けちゃうんじゃないかなって思った矢先
────ピンポーン
────ピンポーン!
─────ドンドン!
「ちょっと純~~~っ!?!?生きてる~~っ!?!?」
…………
あれ………?
「───ねーぇっ!!!!
純!純ってばぁぁぁ~!!!
とうとう力尽きちゃったぁぁぁ!?!?!?」
────ドンドン!
今にもドアをぶち破って来そうな勢いに
「……はぁぁぁ…
せっかくいいとこやったのに……」
朝岡さんは深い溜め息を吐き、めんどくさそうにベッドから降りた。
「…今のって…」
「…ん?あぁ。アイツらやよ。
多分俺が死んでないか確かめに来たんやろ。」
────紅………!?!?