DEAR 2nd 〜Life〜
「───あんた一体何なの!?
何でいきなり初対面の奴にこんな事されなきゃいけないのよ!!」
エリカが今にもマリアに噛み付きそうな勢いで掴みかかると
────フッ…
マリアは意味深に笑い、
反対に掴みかかる。
「───何でって…
そうねぇ……。
───あんた達の根性腐ってるから?」
━━━━━ドンッ!
そのままエリカを突き放し、マリアは次にマキを睨み付けた。
ジリジリと距離を縮めて行くマリアに、マキは
「…何よ…
あんたもしかして“彩”の連れ?
だからやり返しにでも来たっていうの?
……泣かせるわね。」
そう言い放ち、分かりきったように口を歪ませ笑う。
けどマリアも怯むことなく氷の笑顔を向け
「────違う。
───あたし純の女よ。」
「────!?!?」
これにはマキだけじゃなく、あたしも驚いて体が止まった。
多分電話越しに聞いてるであろう朝岡さんも。
まっマリアってば…!!
一体君は何を言い出すんだ…!!!!
「…純って…」
「あんた知ってるでしょう?“朝岡さん”。」
「!」
「……純に問い詰めたらあんたの名前が上がってね~…。
……悪い癖なのよ。
──いらない女捨てるの。」
「───っ…」
「……一回会っただけで、どうせ後はなーんにも連絡来ないでしょ?」
「───…何よ!!!!
じゃああんたも一緒なんじゃないの!?!?」
「───あんた純の何を知ってるの?」
「っ!?」
「純に抱いてもらった事あるの?」
「──なっ…」
「───…純がどんな風に女愛すか知ってる?
───全部言える?」
「…っ」
「───あたしは全部知ってるわよ?
あんたが純に必死になっても、全く相手にされなかった事♪」
「───っ!!!」
「───…やっぱりね。
どんな女なんだろうって確かめに来て正解だったわ。
…こんな価値ない女。
───相手にもされなかった女が我が物顔してるんじゃねぇよ!!!!」