DEAR 2nd 〜Life〜




「……薫ちゃんがAV女優って……何かあの子のキャラじゃなくない?」





「……んー…

まぁそうだけど。



でも彼氏が完全にラリってて、暴力振るった挙げ句にお金巻き上げるらしいよ。





……萌はそんな男どうかと思うけどぉ。」






「…薫ちゃん、その彼氏の事好き…なのかなぁ…」






「……さぁ……。




でもお金渡しちゃったらダメじゃない?

どんな理由あるにせよ、気付くべきだよ。




自分大事にしなきゃ、いいカモにされて自分の身滅びそう。




……まぁ薫ちゃん、キャバ嬢には合ってないってあっちの道に自ら進んだみたいだけど。」






「……」








───…夜の世界は厳しい。





自分を評価され、ランク付けされて、何年経っても芽が出ない子は周りに潰されるか、自分で芽を摘んで違う道へと進んでしまう。






違うキャバクラ、クラブ、AV女優、風俗、はたまた昼社会に戻る人も少なくない。






……現にあたしはそういう子を何人も見てきた。





どんな仕事でもそうだけど、始めるのは簡単。





でも軽い根性だけでは絶対に続けられない。





お酒が飲めない、男が苦手、接客やトークに自信ないなんて実際ほざいてもいられない。





仕事内容は楽に見えても、裏で血と涙の努力してる子がほとんどで。





やっと掴んだ客に自分自身を提供するチャンスをもらえるけど、上手くゲストを楽しませられなかったらアッサリ切られる。





……そんな現実で、自分自身を否定されて自信を失くし、違う道に転換する人はたくさんいる。







……薫ちゃんもまた、そのうちの一人になってしまった。








「───…っていうかまなちゃん!



美月ちゃんに聞いたけど、雑誌に出るんだって!?!?」





「…え、いや…」






「いいなーぁ♪



あの雑誌、結構大手だもんねぇっ!



絶対これから指名とか売り上げあがるよ!超羨まし~~いっ♪」






「……」






「あたしも雑誌出れるようにまた頑張らなきゃな~!!」






「…萌…」






「よぉーし!★




目指せ返り咲きナンバー2!あーんど打倒まなちゃんっ!」







頬杖つきながら目をキラキラさせて妄想してる萌を、あたしは何故か直視出来なかった。







あたし……




あたしは本当にこれでいいのだろうか……。



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