DEAR 2nd 〜Life〜
「…えーと、じゃあ~…
朝岡さんの嫌いな物って何かある?」
「好き嫌いはないよ。
…けど、蕎麦だけは絶対食べさせたらダメ。匂いも。」
「え?お蕎麦?」
「うん、あいつ蕎麦アレルギーだから。食ったら冗談なしに死にかけるんだ。」
「えっ!?そうなの?朝岡さんって蕎麦アレルギーなの!?」
「うん、俺も知らなくて、呼吸困難になってね。救急車呼んだ事あるんだ。」
「そっそうなの…!?」
し、知らなかった…。
「だから蕎麦を煮た後の鍋とかで違う物煮てもアレルギー反応起こすから注意してね。
うどん屋さんとかで、うどんと蕎麦を一緒の鍋で煮てたりする所あるから、極力うどん屋は避けてあげた方が身の為かも。
関係ないけど蕎麦枕とかでもエライ事なるし…」
「…そっか…」
なるほど…。
ゴローちゃんにちゃんと前もって聞いといて良かったな…。
命に関わる事だもんね…。
…───注意深くゴローちゃんの話に耳を澄ませ、クリスマスのメニューも大体決定。
メニューも決まったし、あとは当日までに練習しなきゃだな…なんてニヤニヤしつつ
「───ねぇゴローちゃんは?」
「え?」
「ゴローちゃんもクリスマス、もちろんマリアと過ごすんだよねっ?♪」
「……いや、うん、まぁ一応…」
「もー隠さなくていいよ~!!どうするのどうするのっ?照れないで教えてよ~っ♪」
あたしはゴローちゃんに話を振って、二人のクリスマスの予定を聞き出そうと頬杖をついた
────…その時。
━━━━ガチャッ!
ふいに玄関の扉が勢い良く開き、
「───たっだいまぁ~!!♪」
元気な声が聞こえたかと思えば、パタパタとこちらに走ってくる笑顔のいっちゃんが。
どうやら今ご帰宅らしい。
「───あ~っ!!
アヤヤ来てたの~?♪」
────ギューッ♪
リビングでお茶しているあたしを見つけ、ピョンっと抱き付いてくるいっちゃんが可愛い。
ほーんといっちゃんは癒されるなー♪
「───あっ♪
今日のおやつタルト!?
わぁーい、いっただっきまーす♪」
「こら壱!先に手ー洗え!」
───…あたしはそんな二人のやり取りを見て微笑んだ。