DEAR 2nd 〜Life〜
クリスマスシーズン一色の店内は、あたしと同じ様な目的を持った女の子がメンズショップに多数押し入っていた。
「…えーっ…と」
キョロキョロと挙動不審に店を見つめ、目に映る品物と朝岡さんを合わせて妄想。
香水、財布、時計…とクリスマスプレゼントに定番な物からクリスマス限定の物まで…。
あたしは優柔不断そのものに、うろうろと店を右往左往。
うーん…
朝岡さんの好きなブランドとかイマイチ分かんないし…
それにあたし音楽関係全く知識ないし…。
「───どうしよ…」
参ったな。
お金はこの際高くても気にしないから、意味があるような物にしたいんだけど…。
「───いらっしゃいませ。」
たまたま足を運んだショップ内、キリッとした店員さんにお出迎えされる。
「何かお探しですか?」
「あ、まぁ…」
ニコッとスマイルを振り撒かれた店員に愛想笑いして、さっそく店内を物色。
ガラスケース越しにアクセサリー類なんかを見つめている時
「───ん?」
あたしの目に急に飛び込んで来たのは
“ARDER”
「────……」
これっ…て……
“ポルトガル語で“羽”って意味で、俺と吾郎が一番最初に属してたバンド”
アーザって…
前に朝岡さんが話してくれたバンド名…
確か朝岡さん羽好きだからそう付けたって言ってた…
───言ってた!
言ってたよ!!
羽好きって!
ガラスケースにへばりつき、“ARDER”を見つめる。
───…それは
一枚の羽がアクセントとして付いてあるシルバーブレスレットだった。
「───…ブレス…」
これ……
これむちゃくちゃ朝岡さんに似合いそうじゃん!
しかも何このビビッと来た直感!!
この運命のような引き合わせは…
───いや!
もしかしてもしかしなくても運命!?!?
これっきゃないでしょ!
「───あのっ…!」
あたしはそのシルバーブレスに何か運命を感じて、すぐに店員さんを呼んだ。