DEAR 2nd 〜Life〜
「───…ありがとうございます。
ラッピングの種類がいくつかあるんですが…どれにされます?」
「えぇっと…」
────…レジの前。
今度は包装紙やリボンの色に悩むあたしの姿がそこにあった。
こっちの赤がいいか、それともゴールドか…
…───なんて。
結局あたしが小さな紙袋をぷらぷらと下げたのは閉館間際。
最後の最後まで、あーでもないこーでもないと繰り返し、やっと満足いく仕上がりになって上機嫌。
おまけに本屋で料理本を立ち読みしたり、ランジェリーショップを拝見したりと。
「……ふー…」
すっかり遅くなった帰り道、小さく漏れた照れ笑いを隠し、チラリと腕時計を確認。
────…10時か…。
…朝岡さん、今日バイトって言ってたっけ。
まだ働いてるかなぁ?
バッグからケータイを取り出し、すかさずメールが入っていないかチェック。
……けど、開いたケータイは何の変化もなかった。
「……って事はまだ働いてるかぁ…」
────…カチ…。
お疲れ様メールを作成しながらの帰り道、コツコツとブーツのヒール音を鳴らし一人歩いていく。
ネオンが輝く街並みは、つい最近までキャバ嬢・愛美として働いていた頃と何ら変わらない。
そんな騒がしいネオン街を過ぎ、少し静かな夜道を歩いていた時だった。
「───…あはは…」
一件のコンビニの手前、
外灯の下でたむろしてる数人の笑い声が聞こえた。
どこにでもある、よくあるコンビニの光景。
あたしは特に気にもせず打ち終えたメールを送信し、バッグの中にケータイをしまう。
そして再び夜道を急ぐ為に前を向いた
───…その時だった。
━━━━━ガンッ!
…───突然そんな音が頭上で響き、目の前が真っ暗になったのは。
「─────…」
え……
な…に……
──────クラッ…
何が起こったか、全く理解出来ない一瞬の出来事。
頭に走る物凄い鈍痛と目眩に顔を歪ませ
「…っ────…」
あたしはその場に崩れ落ちた。