DEAR 2nd 〜Life〜
────…ザーッ…
……遠くで何かの音が聞こえてくる。
────雨……?
━━━━━ズキンッ!
「っ、」
頭…痛い…
何かグラグラするのも…
ガンガンするのも…
雨から来る偏頭痛のせいかなぁ…。
────…フッ…
何の疑いもなく目を開け、視界に入ってきた光景。
「─────………」
───それは
頭の痛みをも忘れる程の、地獄の始まりの光景だった。
だって…
だって目の…前には──…
「───おはよう~」
「いい夢見れた~?」
「見れるわけないだろ」
「車そろそろ止めろよ」
───そう…
笑いながら…
ゲラゲラと下品に笑う、
四人の知らない男の姿だったから……。
な……に……?
何なの……これ……
この人達だれ……
───身体の動きが止まったのか、
それとも時計の針が止まったのか。
あたしは何も把握出来ないまま、茫然と動きを止めた。
ここは……
車の…中……?
でもどうして
どうしてこんなとこに──…っ!
━━━━━ドクンドクンドクン!
凄まじい早さで動く心臓に、喉がカラカラに渇いていく。
車内にはけむたいぐらいの煙草の臭いが充満していて、でも外は真っ暗で……。
こんな車知らない──…
こんな男知らない──…
「────……ゃ…
……いや……」
一つ一つの状況を確認していく度、それはあたしに絶望の証拠を刻み込んでいくようなものだった。
寒くもないのにガタガタと身体は震え、目からはボロボロと勝手に涙が溢れる。
あたし……
まさかあたし───…っ
────…ガタガタ…!
恐怖がよりいっそうあたしの体を蝕んだ頃。
「───そろそろこの辺でいいだろ。
ここで車止めよーぜ。」
「了解~」
─────…キキィッ!
助手席にいた男の声で、
運転していた男が急ブレーキを踏み、車は動きを止めた。