DEAR 2nd 〜Life〜
今にも意識が飛んでしまいそうな、虚ろ気な視界。
『───もしもし…?』
聞こえて来たのは眠そうな声。
あたしが弱り果てた指で押したのは、リダイヤルトップに表示された人。
瀕死かもしれない状態で相手を選ぶ余裕もないし、選りすぐりは出来ない。
助けを呼ぶなら誰でも良かった。
『────…彩?』
───…あぁ。
この声はきっと……
「────…マリア…」
────あなたね。
あなただよね。
『───…どしたのこんな夜中に……』
あくびを飲み込む声に、罪悪感が募る。
これから、あなたも悲しみの渦に巻き込む事。
今まで平和に寝てたのにね。
ごめんね。
あたしが助けを求める事で、あなたにも悲しみが連鎖してしまうかな。
でもあたし……
あたしは────…
「───……けて…」
『え?』
「────…助けて…」
お願い助けて。
あたしこんなとこで一人ぼっちで死にたくない。
死にたくない
死にたくない──…
『───助けてって…
彩どうしたの…?
何かあった……?』
「……」
『───…彩!?!?
今どこにいんの!?ねぇ!』
マリアの声が遠くなる。
危険を感じ取ったのか、
ガタガタと動き始める物音が聞こえる。
「……」
あぁ、でも。
視界が白く霞む。
寒くて痛くて堪らない。
肺に針が刺さったみたい。
水に沈められたら、きっとこんな感じかな。
凍えた身体が悲鳴をあげていく。
────あぁ。
死ぬってこんな感じ?
『━━━━彩!
答えて!ねぇ!!!!!!』
「────…××の…バス停……」
『……××…?
彩そこにいるの?』
「……」
『───待ってて!
すぐ行くから!
そこから動いちゃダメだからね!?』
「……」
─────プツッ
────ツー…
────ツー…
────ツー…