DEAR 2nd 〜Life〜
「……美月はキャバ頑張ってる?」
「頑張ってるも何もぶっちぎりナンバーワンよ~んっ♪」
「おーおー大人買いなんて羨ましいこと♪」
上機嫌で鼻歌を歌い、服の値段も見ずにカゴに入れる美月と、それをたしなめる由梨。
「うるっさいなぁ~、いいでしょ別にっ。」
「じゃあたしにも何か買ってよ♪」
「やだ、断る。」
「なっ!あんたねぇ一着も二着も同じでしょうが」
─────……
楽しいショッピング、とは言い難い(?)けれど、久しぶりの美月と由梨の絡みは自然と吹き出してしまう。
「───あらっ!
まぁ~彩ってばそぉーんな可愛いワンピース買っちゃうの?」
「え、あ…」
由梨はムフフ、と含み笑いしてあたしが握り締めてるワンピースを指差した。
「───んふふ~、こりゃ~デート用と見た♪」
「えっ!!何で分かるの!?
───あっ…、」
「───ビーンゴ♪
こりゃあれだ♪例のあの人と近々デートと見た♪」
「───違…
…く…ないです…けど…」
図星で否定出来ず、あたしはワンピを持ったままうつ向いた。
「いやーん♪じゃあの人とうまくいってるのね~♪聞かせなさいよ~!」
「え、え~っ…」
由梨はツンツンあたしを小突いてきて、ニヤニヤ笑う美月とグルになる。
そんな友達とのささやかな一時が幸せで、あたしは更にはにかんだ。
…───あの森の中で、死ぬかもって感じた時。
もし生きて、あの森から出られたら。
あたしこういう風に、大好きな由梨と美月にまた会いたいって思った。
またこんな風に何気ない話して、笑いたかった。
それから───…
────…ピッ…
『───もしもし?』
「───…あ…あの…
あたし…彩だけど元気?」
『おぉ~!!彩かぁ!
元気元気!
ひっさしぶりだねぇ~!!どうしたの?』
「……あ…うん…
あの……
もし良かったら…
ナナが暇な時に会いたいなって……」
『───おぉ!
何だそんな事かぁ!
ナナは全然いいよ!!遊ぼう!』
───ナナにも。
またこうやって勇気を出して電話したかった。