DEAR 2nd 〜Life〜
離れたくないの。
ずっと一緒にいたいの。
離れてた分を追い越すくらい、あなたを全身で感じたい。
どこにいても、あなたを思い出せるくらい全身で刻みたい。
そう思うのは、何も恥ずかしい事じゃないよね。
愛してる人がいる。
愛してる思いがある。
そうなら、抱く感情は当たり前な事。
もっと触れたい。
もっと近づきたい。
もっと知りたい。
もう二度と抱く事がないと思ってた感情に出逢うなんて、あたしには奇跡に近いんだ。
「───彩…?」
「───も…やだ…
好きなのに遠いのはもうやだ…っ───…」
いつも距離を感じてた。
あと一歩のとこで離ればなれになったり引き裂かれたりするあたし達。
愛し合ってるのに、なかなか近付けない。
近付きたいのに、絶対に愛し合えない。
朝岡さんの愛を痛いくらい感じてきたあたしにとって、いつも辛かった。
気持ちは通じ合っているのに、いつも距離を埋められない。
「────やだよ……っ
もう朝岡さんと離ればなれになるのはもう嫌だぁっ…………っ~~~…」
…───苦しかった。
いつも、いつも。
邪魔された運命を呪い、絶望の底に立たされた孤独の闇。
“幸せになりたい”
それだけが夢だった。
それだけが一筋の希望だった。
……だから
「───き……っ
朝岡さんの事が好きっ───…」
奈落の底から叫ばなきゃいけなかった。
周りが見えなくても必死で這い上がらなきゃダメだった。
だって、きっと底から見上げる地上には太陽があって。
空も、海も、風もあって。
あなたがいるんだから。
「…───彩?」
「…ふっ…うっ…」
ボロボロ泣きじゃくるあたしの目から落ちる雫さえ、朝岡さんは愛しそうに拭っていく。
そして────…
「───…無理やよ。」
「…え…」
「───今言った言葉、
撤回されても無理やよ?」
「…え…?」
「───俺が離せそうにないんやから。」