DEAR 2nd 〜Life〜
「……ったくもう、由梨のやつ~…。」
カフェから出て図書館を目指し歩いていく途中、口を尖らせる。
全く、由梨は何であんな勘違い発言ばっかするんだろう?
「……昔からあぁだもんな~、由梨は………。」
…………
でも……。
どうしてこんなに顔が熱いんだろう。
…夏のせい?
…気のせい?
それとも──…
「……分かんない……。」
────ウィーン。
図書館の自動ドアが開いた瞬間、サッと手鏡をカバンから取り出す。
鏡でメイクが崩れてはいないか、念入りにチェックしている自分に……
「…………、
────何で?」
思わず自問自答してしまう。
何であたし、メイクチェックなんかしてるんだろう。
何かこれじゃ超ハリきってる子みたいじゃん!
───違う違う違う!!
汗でメイク崩れてたら嫌だもん。
うん、そう!
それだけだよそれだけ!
────パチン!
勢いよく鏡を閉じ、静かな図書館に足を運んだ。
この図書館はとても大きくて静かで、本の種類も豊富で、街でも評判がいい。
もちろん本好きなあたしもよく利用している。
───……が……。
「……朝岡さんどこ…?」
───…キョロキョロ……。
そう、あまりに中が大きい為、朝岡さんを探すのも一苦労。
うー……。
入る前に連絡すれば良かったなぁ……。
────…チラッ。
反省しながらももう一度辺りを見渡すと、
「─────………」
───……あ………
そこには
窓際の風に吹かれ、
真剣な顔で音楽誌を見つめている
───朝岡さんがいた。